相続税申告は複雑で税理士依頼が一般的ですが、費用が気になりますね。本記事では税理士費用の相場、自分で申告する場合との比較、費用を抑えるポイントなどをわかりやすく解説します。
相続税の申告が必要な場合、多くの方が税理士に依頼します。税理士費用は遺産総額や相続財産の複雑さによって異なりますが、一般的な相場を把握することが重要です。
2015年の相続税改正により基礎控除が引き下げられたため、相続税の申告が必要な人が大幅に増えました。国税庁の統計によると、相続税の申告件数は毎年10万件を超える状況が続いています。
税理士報酬は事務所ごとに自由に設定されており、公的な基準や統計はありません。多くの事務所は遺産総額に応じた報酬体系を採っており、遺産総額の0.5〜1%程度を基本報酬の目安とする例が多く見られます。以下はその割合から計算した幅で、実際の金額は事務所によって大きく異なります。
| 遺産総額 | 税理士費用の目安 | 追加費用の有無 |
|---|---|---|
| 1000万円〜3000万円未満 | 5〜30万円 | 基本料金に含まれることが多い |
| 3000万円〜5000万円未満 | 15〜50万円 | 土地評価で追加費用の場合あり |
| 5000万円〜1億円未満 | 25〜100万円 | 複雑な資産構成で追加の可能性 |
| 1億円以上 | 50万円以上 | 資産内容により大幅に変動 |
ただし、税理士事務所によって料金体系は異なります。定額制を採用する事務所、時間単価制の事務所など様々で、相続人の数・土地の筆数・非上場株式の有無によって加算されるのが一般的です。上の表はあくまで目安なので、必ず複数の事務所に見積もりを取って比較してください。
相続税申告を自分で行うことも法律上は可能です。税理士に依頼する場合と自分で申告する場合のメリット・デメリットを比較してみましょう。
自分で相続税申告を行う最大のメリットは、税理士費用がかからない点です。遺産が単純で、相続人が少ない場合は対応可能な場合があります。
一方、デメリットとしては以下の点が挙げられます。申告書の作成に膨大な時間と手間がかかること、計算ミスが発生する可能性が高いこと、税務調査でのリスクが増加することなどが一般的です。税務署から申告漏れを指摘された場合、加算税や利息税が課せられる可能性があります。
税務調査のリスク
国税庁「令和6事務年度における相続税の調査等の状況」によると、令和6事務年度の相続税の実地調査件数は9,512件で、同時期の相続税申告件数(令和5年分155,740人)に対して約6.1%にあたります。これに簡易な接触(21,969件)まで含めると、対象となる割合は約2割まで上がります。自分で申告した場合、計算ミスや必要書類の不備が指摘される確率は税理士経由より高まる傾向にあります。(出典:国税庁)
税理士が相続税申告の費用を決める際には、複数の要因が検討されます。費用の内訳を理解することで、見積もりを評価しやすくなります。
多くの税理士事務所では初回相談無料でこれらの要因を確認してから見積もりを提示します。不明な点は遠慮なく質問しましょう。
相続税申告にかかる費用を少しでも抑えたい場合、いくつかのポイントがあります。ただし、安さだけで選ぶと後で問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
税務署の無料サービスの活用
相続人は税務署で申告書作成の相談を無料で受けられます。相続財産が単純な場合は、税務署の相談窓口で申告方法を学んだ上で、難しい部分だけを税理士に依頼することで費用を抑える方法もあります。
相続税申告は人生で数回経験するかどうかの重大な手続きです。費用の安さだけでなく、信頼できる税理士を選ぶことが重要です。
相続税申告が完了した後も、税務調査が入る可能性があります。事前に「税務調査対応は費用に含まれているか」を確認しておくことが大切です。
相続税申告は相続人にとって大きな負担です。費用相場を理解した上で、複数の選択肢から最適な方法を判断することが重要です。まずは当サイトの相続税計算ツールで概算の税額を把握し、それを踏まえて税理士への相談を検討してみてください。また、弊サイトでは相続税の仕組みや節税方法に関する情報も提供しています。相続に関する疑問があれば、無料の計算ツールを活用しながら、段階的に対策を進めることをお勧めします。
税理士に見積もりを取る前に、相続税の総額を把握しておきましょう
相続税を無料で計算する →